忙しい現代社会、どんな環境にいてもストレスを避けて生活することは出来ません。

・仕事がハードすぎて、精神的にも肉体的にもきつい
・上司や同僚など、関わらなければならない相手の理不尽さに振り回される
・同僚との人間関係がうまくいかない
・仕事のことで精一杯になってしまい、私生活が満たされない

などなど、仕事でストレスを感じる原因は様々です。ストレスは目に見えないので、正確に認識することが出来ません。本人も気付かないうちにストレスが蓄積し、イライラが募り、人や物に当たったり、きつい言葉を投げかけたりしてしまうことがあります。その反面、人や物に当たった後で、自己嫌悪に陥り、今度は自分にイライラしてしまったり。イライラする感情は、本人にとっても心地良いものではありません。人がイライラしている時、感情のコントロールが効かなくなっています。

では、どうしたらイライラしなくなることが出来るのでしょうか。毎日生活をしていれば、完全にストレスから開放されることは、ほぼ不可能です。しかし、ストレスが溜まったら解消するように心がけるだけで、心地悪い感情からは解放されます。更に、ストレスに対する向き合い方を少し変えるだけで、心地悪さから解放されます。ここでは、イライラした感情から解放されるための方法をお伝えしていきます。

仕事でイライラしてしまう原因

イライラから解放されるためには、イライラの原因を知る必要があります。原因は一つという人もいれば、多くの事柄が重なり合っている人もいるでしょう。あなたのイライラの原因を探ってみましょう。

職場の人間関係

上司や同僚、部下、取引先など、ビジネスでは多かれ少なかれ人とコミュニケーションを取りながら仕事をしています。利害関係があるので、友達のように気楽に接することはできず、いろいろと気を使う相手です。そんな相手から不本意なことを言われたり、誤解されたり、言いたいことを言わずに我慢をしていると、ストレスは溜まります。職場の人間関係において、イライラするのは、「嫌だな」と不快な気持ちにする出来事に対して、思うように対応できないことが原因です。本当はこうしたいのに出来ない、消化不良で蓄積された我慢がストレスとなり、イライラするのです。

抱える仕事量の多さ

自分の許容量を超えた仕事量もイライラの原因になります。次々と片づけなければならない仕事があり、息つく間もなく仕事に追われた時間を過ごしていると、気持ちが焦ってしまうため、呼吸が浅くなり、精神的な余裕がなくなります。精神的な余裕がない時というのは、神経が高ぶっている状態です。自律神経の交感神経が興奮状態にあるため、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりして、睡眠不足にもなります。睡眠不足は肉体も神経も休まらないので、イライラも抑えられなくなります。

そもそも自分に向いていない仕事をしている

人には誰しも向き不向きがあります。自分に向いていない仕事をしていると、我慢や無理をすることが多くなり、それだけストレスが溜まります。向いていないとわかっていても、生活のため、人間関係に不調和を起こさない為、体裁を保つため、「向いていない」事実から目を背けているのかもしれません。ただ、目を背けたとしても、意識では背くことは出来ません。「向いていない仕事をしている」意識が僅かでもある限り、イライラします。

通勤時間の長さ

仕事や職場の雰囲気が良くても、通勤が長すぎるのはストレスになります。満員電車に揺られ、人混みに揉まれて職場にたどり着くと、着いた時には一仕事終えたくらい疲れているでしょう。疲れるだけでなく、通勤時間にかかる分だけプライベートの時間が削られます。遊びや趣味に費やす時間や睡眠時間を削られ、プライベートが思うようにいかないとイライラします。

会社の待遇に満足できない

近年「ブラック企業」という言葉が浸透してきていますが、会社の待遇に不満があると、それだけストレスもたまります。休日が少ない、不規則なシフト、サービス残業が多い、給料が少ないなど、労働に見合わない待遇では、満足も納得も出来ません。不満を抱え、納得できないまま働くことはストレスとなり、イライラが募ります。

仕事を上手くこなせない自分へのイライラ

環境や他人だけでなく、自分の不甲斐なさにイライラすることもあります。手間取ってしまい、要領よくこなせなかったり、ミスや失敗をしてしまったり、思ったように結果が出せない時は、自分で自分が嫌になることもあるでしょう。「自分ってなんてダメなんだ」とネガティブな気持ちになり、「何やってんだ」とイライラします。

イライラを克服すると待っているメリット

周りを見渡すと、同じ環境に立たされても、涼しい顔して、穏やかでにこやかに仕事をしている人はいます。その人は恐らく、イライラを克服する方法を身に着けているのかもしれません。では、イライラを克服できるようになると、どんなメリットがあるのでしょうか。

周りの人からの信頼が増す

イライラしなくなると、精神的な余裕が生まれ、どんな事にも落ち着いて対応できます。精神的な余裕がある人は、気分のムラがありません。また物事を広い視野で見ることが出来るので、アイデアも浮かぶようになります。何より、心の余裕は人にも自分にも優しくなれるので、ポジティブな考え方が出来るようになり、それが周りの人たちにも伝わります。精神的な余裕から生まれる安定感は、周りの人たちも安心させ、信頼が増し、人間関係を良好にします。

毎日の仕事が憂鬱じゃなくなる

イライラしている時は、精神的に余裕がなく、自分の行動にも自信が持てません。仕事をしても「これでいいだろうか」「大丈夫だろうか」と不安になります。しかし、イライラがなくなると少しずつ自信を持てるようになります。自信が持てる時は、上司や周りの人と比べたり、批判したり、ライバル視することがなくなるので、人間関係が良好になります。また、立場が上の人を相手にしても、堂々と自分の意見が言えるようになるでしょう。人間関係が良好で、コミュニケーションがスムーズになると、仕事に対する憂鬱さも消えていきます。

プライベートも充実する

イライラしている時には、イライラした感情を抑えることに精一杯で、目の前に楽しいことがあっても、心から楽しめないものです。友達と話をしても、つい愚痴っぽくなってしまったり、話に集中できなくて上の空で聞いていたり、友達に対して「あなたは(私より)恵まれている」等と嫉妬してしまったり。イライラはプライベートの人間関係にも大きく影響します。イライラがなくなると、会話も明るい話題になり、目の前の友達に集中できます。また、人に優しくなれるので、細かな気遣いが出来て、相手を心地よくさせます。一人の時間も、心配ごとや不安から解放されて、穏やかな気持ちで過ごせるでしょう。

仕事がうまくいく

イライラしていると、気持ちばかりが焦ってしまうためミスが多くなりやすいものです。また、イライラを抑えることに精一杯になるので、視野が狭くなり、新しいアイデアが生まれにくく、結果として仕事の効率も下がります。しかし、イライラがなくなると、自分の意思で仕事や状況を判断できるようになります。視野も広がるので、効率アップの方法がひらめくなど、前向きに仕事に取り組めます。その結果、ミスも減り、効率も良くなり、納得いく仕事が出来るので、仕事へのやりがいや充実感を感じやすくなります。

仕事でイライラする人の脱却方法

イライラする感情を意識で振るい払おうとしても、なかなかうまくいきません。それどころか、イライラした感情に意識が集中してしまう為、意識すればする程、イライラが増してしまう可能性もあります。イライラする時は、自分の内側(心・感情)をコントロールしようとするよりも、外側(言葉、態度、環境など)を変化させることで、内側にあるイライラも解消されやすくなります。すぐに試せる方法をいくつかご紹介します。

デスク周りをきれいに整理整頓する

デスク周りを片付け、すっきりと整理すると、それだけで晴れやかな気持ちになります。古い書類や使わなくなった文房具などをため込んではいませんか?「いつか使うかも」とため込んでいるものの殆どは、使わないまま終わるものです。これを機会に、要らないものは捨ててしまいましょう。整理整頓をはじめたら、見つからなかった探しものが見つかるかもしれません。きちんと整理された机は気持ちが良いものです。仕事が始まる前と、仕事終わりに、整理整頓を心掛けてみましょう。

無理してでもニコニコしてみる

「まずは形から入ることが大事」というセリフを良く耳にします。形を変えると後から中身がついてくるのは、イライラにも通用します。イライラしている時は、ニコニコする余裕がなく、他の人の笑顔を傍観しているだけ。笑っている人を見て、羨ましがったり、妬んだりしたかもしれません。しかし、自分が笑顔になれば、傍観者から発信者に変わります。無理をしてでも笑顔でいると、そのうち無理ではなくなってきます。笑顔は脳にも優しいです。笑顔でいる時の脳は、「私は今、楽しい」誤解します。そして本当に楽しい気持ちになり、イライラが解消されます。

いつもより大きな声で挨拶してみる

イライラしてネガティブな時に発する声というのは、低く、籠った声になりやすいものです。そんな時は、いつも以上に大きな声を出して周りの人たちに挨拶をしてみましょう。明るいはっきりとした声で気持ちの良い挨拶は、挨拶される側にとっても気持ちの良いものです。イライラの原因が人間関係だったとしたら、挨拶を続けることで関係も好転する可能性は大いにあります。

成長していると言い聞かせる

イライラしている時は、自分のやること成すこと全てがうまくいかない気がして、不甲斐ない自分にもイライラするものです。そんな時は、「自分はうまく出来ている」「私は成長している」と言い聞かせましょう。例えば仕事でミスをしたら、「今ミスをしたから、この先同じミスをしなくなる。良かった」と言い聞かせてください。思いがけないトラブルが起こった時には、「こんなトラブルはたいしたことない。」と言い聞かせましょう。自分に言い聞かせるということは、冷静さを保ち、イライラした感情に支配されにくくします。

嫌な人でもおだててあげる

好きになれない人と働くことがイライラの原因でも、嫌いだからとイライラしているだけでは、何も解決はしません。一度嫌いになると、嫌なところばかり目についてしまいますが、敢えて見ないようにした上で、相手をおだててあげましょう。おだてられて怒る人はいません。特に熟年の上司になれば、人から褒められることが少ないので、喜びます。面倒に感じても、自慢話や武勇伝を「すごいですね」と聞いあげましょう。そのうち相手の気分がよくなり、あなたに対する態度も好転するかもしれません。人を変えることは出来ません。自分が変わることで、相手も状況も変えることが出来ます。嫌いだからと避けるのではなく、「掌の上で転がしてやろう」くらいの気持ちで接していきましょう。

適度な運動をする

イライラしている時というのは、イライラしているだけで疲れるので、運動する気にならないかもしれません。しかし、運動することでイライラは解消されます。例えば、あなたはエネルギーを100持っているとします。イライラした気持ちに向き合っている時は、エネルギー100の殆どをイライラに費やしています。運動をするには、エネルギーを消費します。つまり、運動でエネルギーを消費することは、イライラに向き合うエネルギーを減らすことになるのです。イライラにエネルギーを費やすと、ネガティブなエネルギーにどっと疲れますが、適度な運動にエネルギーを費やすのは、心地良い疲れが残ります。散歩や深呼吸など、手軽にできることから始めてみましょう。

好きな音楽を聞く

心身に病気を抱えている人が、好きな音楽を聞くとストレス解消になり、症状をやわらげる効果があります。一般的に「音楽療法」と呼ばれるものは、ショパンやモーツアルト、ベートーヴェンなどのクラッシック音楽を聞きますが、自分の好きなジャンルの音楽を聞くことで、同様の効果があります。あなたが今「音楽も耳障り」に感じ、避けているのであれば、波の音や小鳥のさえずりなど、自然の環境音楽をかけて、聞き流すだけでも効果があります。

毎日10分でも瞑想する

忙しい現代人は、頭の中で常に何かを考えているものです。頭で考え事をしている時、例え身体が休んでいたとしても、脳はフル回転で動いています。何も考えず頭を空っぽにする瞑想は、脳に休息を与え、ストレスを緩和させる効果があると言われています。「瞑想」といっても、難しく考える必要はありません。ゆったりとイスに座るか、あおむけに寝た状態で、ゆっくり呼吸をします。この時、何か考え事が浮かんだら、それを打ち消すことです。打ち消すことが難しい場合は、自分の呼吸に意識を集中してみましょう。目を閉じて、自分の呼吸を感じます。吸って、吐いて、吸って、吐いて…呼吸に意識が向いている時、頭の中は考え事が出来ません。これを5分から10分間、毎日続けてみてください。早ければその日から効果が実感できるでしょう。瞑想で「考えない」ことが出来るようになると、精神状態をコントロールできるようになります。

やってはいけないストレス解消法

愚痴大会を開く

イライラして、ストレスが溜まっている時は、誰かに愚痴を聞いて欲しくなります。しかし、愚痴というのは、話をしている瞬間は気持ちが軽くなった気がしますが、愚痴を言えば言うほど、ストレスが溜まっていきます。愚痴というのは、ストレスの原因について話をしているので、どんなに愚痴ったところで、気持ちは切り替わらないのです。むしろ、自分にとってストレスのことだけを考えていることになるので、愚痴ることがストレスになります。愚痴は言う側だけでなく、聞く側にとってもストレスです。全く愚痴を言ってはいけないということではありませんが、出来るだけ愚痴をこぼさないように意識しましょう。

週末に思いっきり買い物をする

買い物でストレスを解消する人は多くいます。特に女性に多く、買い物することに依存してしまう「買い物依存症」も社会問題になっています。目についた気に入ったものを買うと、気分がすっきりするように感じますが、実はすっきり出来ていないことの方が多いのです。ストレスを発散するための買い物の特徴は、その多くが衝動買いになりやすいのです。「むしゃくしゃしているから、ぱーっとお金を使って買い物をした」まではいいのですが、冷静になってみたら、使わないものだったり、たいして欲しくないものだったり、愛着が持てる物でないことのほうが多いのです。買い物でストレスを発散する場合は、衝動的にではなく、本当に欲しいものを計画的に買うようにしましょう。

携帯やゲームに夢中になる

仕事でイライラしている時、仕事の事を考えないように意識してもうまくいかないことがあります。そんな時、携帯やゲームをして、頭を切り替えようとする人がいます。ゲームをすれば、強制的に頭が切り替わって、目の前のゲームに集中することが出来ます。しかし、携帯やゲームに夢中になっても、ストレスは発散されません。夢中になっている間、脳はフル回転で動いているため、全く休めないのです。また、睡眠時間を減らして携帯やゲームをしていると、睡眠不足になり、心身共に疲れてしまいます。

まとめ

イライラした時は、今すぐにでもイライラを解消したくなります。しかし、一時的な解消は殆ど意味かがありません。すでにイライラしている感情を解消しようとするのではなく、出来るだけイライラしない方法を考えたほうが賢明です。ストレスへの向き合い方を変えるだけで、イライラした感情に振り回されなくなります。「ストレスは溜まるもの」と諦めず、「ストレスを感じなくなる自分」を手に入れましょう。

 

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