中途採用の面接で退職理由を聞かれたらどう答える?

中途採用の面接において必ず聞かれる質問というものがいくつかあります。その中の1つである退職理由(転職理由)。必ず聞かれるということは、それだけ重要度の高い質問だということは分かりますよね?ではあなたは面接時に「退職理由(転職理由)を教えてください」と聞かれたら、どう答えますか?実はこの回答で、あなたの運命が決まってしまうのです。

面接での合否を分ける退職理由

私はこれまで、採用担当者100名以上に取材してきました。そこでわかったのは、面接での合否を分けるゴールデンクエスチョンこそが、退職理由だったということです。つまり、退職理由の答え方1つで採用か不採用かが決まってしまうと言っても過言ではないということです。それだけ重要な退職理由なので、この記事では退職理由の良い例、悪い例をお伝えしていきたいと思います。

採用担当者が退職理由を聞く理由とは?

それほど重要な退職理由ですが、ではなぜ、採用担当者は面接時に、退職理由を聞くのでしょうか?退職理由を聞くことでどんなことを知りたいのか。そこには採用担当者のこんな本音が隠されていました。

入社後、会社に対してどんな印象を持つタイプか

なんでも人のせいにする人、なんでも環境のせいにする人っていますよね?何か問題が起きた時、自分のせいにすることは考えずに、まずは周りから原因を探る。そういう人は、仕事の場合においても、何か問題が起きれば会社のせい、上司のせい、同僚のせいにしがちです。そして、会社に対する不満を持つようになってきます。こういうタイプの人は、残念ながら転職市場では求められません。いくらこれまでに輝かしい成績を残して来たとしても、最終的には性格が重視されています。だからこそ、いわゆる他責タイプで会社に対して不満を持つタイプなのか、それとも自分に問題はなかったかと捉えられるタイプなのかを、見極めるのです。

愚痴っぽいタイプではないか

あなたは友人と話している時、愚痴ばかり聞かされるとどういう気持ちになりますか?愚痴を聞かされて良い気持ちになる人はなかなかいないですよね?もちろん、面接官も同じです。あなたが前職の愚痴ばかりを話していては、面接官はうんざりするだけ。「うちに入社してもらっても、こうやって愚痴られるんだろうな」と思ってしまうのが当然です。だからこそ、そういった愚痴っぽいタイプではないか、事前に調べるためにも、このゴールデンクエスチョンを投げかけるのです。

入社してもらってもすぐに辞めてしまわないか

面接官は面接を通して「この人はすぐに辞めたりしないかな?うちで長く活躍してくれるかな?」ということを考えながら面接でいろいろな質問をしていきます。だからこそ、退職を決意するきっかけとなったことを聞きたいのです。そして「そんな理由で退職するくらいなら、うちに入ってもらっても続かないかもしれないな」というジャッジをするのです。

他の社員とうまくやっているか

仕事を円滑に進めてもらうためにコミュニケーション能力というのは不可欠になってきます。そこで面接では「この人は他の社員とうまくやっていけるかな?」という視点でも質問をしていきます。退職理由が他の社員との人間関係が原因であれば、採用したとしても、うちの社員ともうなくやっていけないのでは?と思われてしまいます。

社風と合うか

その会社の社員でなければなかなか理解できない“社風”というものがあります。会社の雰囲気であったり、風土のことを言う社風ですが、ここがマッチしなければ、長きにわたっての活躍は望めません。だからこそ、退職理由を聞き出して、社風と合うか合わないかをジャッジしているのです。

退職理由と志望動機はつなげるべし

上記のように退職理由を聞く背景には会社によってさまざまな聞き出したい情報があるということです。ではあなたが、面接を受ける際、どのような退職理由を用意しておけば良いのか、という話に入っていきたいと思います。まず先に大事なポイントをお伝えすると、退職理由と志望動機はつながっているということを頭に入れておいてください。なぜ退職理由と志望動機とが密接に関わってくるかというと、例えばある商品を提案する営業職に就いていたとします。そして自身のスキル向上のためにも、もっと幅広い商品を提案できるようになりたい。ということを退職理由にしたとします。だからこそ、幅広い商品を扱っている御社に応募しました。御社で幅広い商品を提案して、自身の提案スキル向上にも努めていきたいと思いました。このように、退職理由→志望動機というスムーズな流れを意識して考えてみてください。

退職理由の正解はない

退職理由の答え方によって、採用の可否が大きく左右されるということをお伝えしてきました。しかし、退職理由に正解というものはありません。最後はあなたの本音を交えながら、最適と思われる退職理由を考えていただかなければいけないのです。退職理由に正解がないとはいえ、不正解はあります。そして正解とは言えませんが、こういった回答が好まれる、という事例はあります。ということで、退職理由の悪い例、良い例を詳しく説明していきたいと思います。

退職理由の悪い例

勤務時間が長すぎて

こういった退職理由を面接で話されると、面接官としては「うちの残業がないところに惹かれただけ?」と思ってしまいますよね。もちろん本音はそれでも良いです。しかし面接では表現を変える必要があるでしょう。

仕事のやりがいがなくて

どんな仕事であれ、仕事のやりがいを見出せるか否かは、その本人次第です。つまり、やりがいを得られなかったという理由で退職するということは、やりがいを見出す力がなかったと判断されてしまいます。「うちに入っても、結局やりがいがないとか言われそうだな」と思われてしまい、内定を勝ち取ることは難しいでしょう。

給与アップが見込めなくて

生活のために仕事をしていると考える人も多いので、給与は非常に大事なことです。しかし、ここも面接では禁句です。給与アップほどのパフォーマンスを発揮していなかっただけと自分から言っているようなものですし、面接官からしても、その人の能力を見ずに給与アップされなかったと言われても、判断のしようがないです。また、お金のためだけに働いているというネガティブな印象も与えかねません。

キャリアアップが見込めなくて

こちらも給与と同じような理由です。その人の能力が低ければどれだけ時間が経っても、キャリアアップは難しいでしょう。つまり、その人は新しいところに転職したところで、キャリアアップは難しいと思われてしまいがちです。

上司との人間関係が悪くて

面接官からすると、上司の人間性に問題があるのか、その人に問題があるのか、判断がつきませんよね。また普通の感覚であれば、面接官にとって、初めて会った人から、上司との人間関係が悪いという、言わば陰口を聞いても気分は悪くなるだけです。大前提として面接では、気持ちの良いコミュニケーションが取れなければ通過はありえないのです。

休みが少なくて

これも立派な転職理由になると思うのですが、面接では話すべきではないですね。休みの多そうな会社を探して、たまたま見つかったという印象を与えてしまうからです。

退職理由の良い例

仕事の幅を広げたくて

先ほどもお伝えしましたが、退職理由は志望動機と繋げることが大事です。ここでお伝えする「仕事の幅を広げたい」というのは、決して前職のことを悪く言わずに、自身のスキルアップという目的が見えてきます。さらに志望動機につながっています。このような「前職を悪く言わない」「志望動機につながっている」という2点を網羅しているのが、優れた退職理由と言えるでしょう。

これまでの経験を活かしつつ新しいことにチャレンジしたくて

これまでの経験を積ませてくれた会社には感謝をしつつも、次のステージに立つために転職を選んだ。こういうと、誰も傷つけることなく、自身の成長のために転職をしたいということが伝わって来ます。シンプルな話、前向きな理由であれば相手も気持ちよく聞くことができるということを覚えておいてください。

こういう商品を手がけたいと思って

こちらも退職理由の特徴である「誰も傷つけずに前向きな理由」として捉えることができますよね。この時のポイントは決して今の会社で扱っている商品をけなしてはいけません。多くの方が犯してしまうミスに、既存の会社の悪口を言ってしまう、ということが挙げられます。あくまでも今までの会社での商品にも敬意を払いつつ、さらにステップアップのために、こういう商品を手がけたいと思った。そのために転職をしたい。というメッセージを伝えていきましょう。

こういうキャリアを築いていきたいと思って

ここまで来たら、どんな退職理由が良くて、どんな退職理由が話すべきではないのか、わかってきたかと思います。ここでも注意すべきポイントは今の会社の悪口を言ってはいけません。これまでの会社ではキャリアアップは望めない、と伝えるのではなくて、これまでの会社ではこんな素晴らしい体験をさせていただいた。だからその経験を活かして次はこんなキャリアを築いていきたい。という流れで伝えていくということです。

新たな目標ができたから

こういった退職理由を面接で話される方も多いです。もちろんポジティブな良い退職理由になっているので、良い例といえるでしょう。ただし気をつけなくてはいけないのが、これまでの経験とまったく関係のなく、突拍子のない目標だと、良い印象は与えられません。「この人、目標がころころ変わるのかな?うちに入ってもまたすぐに新たな目標ができたとか言って退職されないかな?」と不安にさせてしまいます。ここで大事になるのが一貫性です。これまでこんな目標で働いてきた。達成できたので、新たな目標を掲げた。というようにすべてが繋がっていることを提示することが大事になります。

面接は愚痴を聞いてもらう場所じゃない

いかがだったでしょうか?退職理由の悪い例と良い例をお伝えしました。すでにここまで読み進めたあなたはもう、どんな退職理由が悪くて、面接ではどんな退職理由を話すべきなのか、理解できましたよね?あとはあなたの経験や、目標に応じて、あなたならではの退職理由をもう一度、考えてみてください。大切なのは、面接は面接官に対してこれまでの愚痴を発表する場ではないということです。普通に考えれば、面接官だって気持ちよく話を聞きたいと思うのは当然です。何人もの応募者と面接で話していかなくてはいけない中、愚痴っぽい話を聞かされたら嫌な気分になるのは当然です。マイナスな要素を伝えるのではなく、プラスな要素、前向きな理由を心がけてください。

ネガティブな理由もポジティブに変換

最後に、退職理由の簡単なテクニックについてお伝えして、この記事を締めくくりたいと思います。これまでお伝えしたように、本音としては同じ退職理由だったとしても、伝え方次第で面接官の受け取った感想はまったく別のものになります。ここで大事になるのが、ネガティブ表現をポジティブ表現に変換するというテクニックです。例えば「仕事のやりがいがなくて」と伝えるのと「これまでもやりがいはあったけど、さらなるやりがいを求めて」と伝えるのとでは相手の捉え方はまったく異なります。面接官も人なので、後ろ向きな人よりは前向きな人を採用したいと思うのは当然のこと。あなたの転職時にも、誰も傷つけずに前向きな退職理由を心がけてみてください。

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