国税庁が発表した「民間給料実態統計調査 (2017年度)」によると、働く人の平均年収は男性が521万円、女性は280万円、男女合わせた場合は422万円と言われています。仮にあなたの年収が平均に達していないからと言って、落ち込む必要はありません。統計は全年代の平均なので、年齢や勤続年数によっては平均以下であっても問題ではありません。そうは言っても「今の給料に満足できない」という方もいらっしゃるでしょう。中には生活が苦しくなる程の給料で切羽詰まっている方もいるかもしれません。ただ、もし給料が安いからという理由で転職を考えているのだとしたら、焦りは禁物です。

転職したからといって、確実に今より収入がアップするとは限らないし、仮に収入がアップしたからといって、それ以外が今より悪い環境になることだって考えられます。転職は最終手段とし、まずは今の職場で収入アップの努力をしましょう。ここでは、給料が安いのは何故なのか、その原因と解決策をご紹介します。

あなたの給料が安い原因

上が詰まっていて昇格が難しい

あなたが活躍をしても、同じ職場に上の世代の人が多い環境では、なかなか給料は上がりません。また、同世代が多い職場も、それだけ競争が激しくなるため、給料が上がる確率も下がります。給料の基準となる査定は、直属の上司が行いますが、良い評価の割合はごく僅かであるのが一般的です。ただでさえ「狭き門」の高査定が、上の世代や同世代が多いことで更に「狭き門」となり、なかなか昇格出来ない状況に陥りやすいのです。どうにかして今の会社で昇給・昇格をしたいという方は、こちらの記事も参考にしてみてください。「出世できないとわかった時に絶対すべき10のこと

そもそも昇格できない仕事をしている

職種によっては、どんなに頑張っても昇格候補から外れてしまう仕事もあります。一般的に昇格対象となる職種は、その仕事を熟せる人が他にいない、もしくは専門的なスキルが必要な仕事です。スキルを身に着けている人は、給料に不満があると再就職もしやすいため、不満を感じたらすぐに転職してしまう可能性が高いからです。そのため、出来る限り就労条件を良くして繋ぎ留めようとします。他にも、会社によっては、部署ごとに独立採算制をとり、利益が上がらない部署に配属されていれば、給料アップは難しくなります。出来れば入社前に、どんな職種やどの部署が有利で、どういう仕組みで給料が上がっていくのかを確認しておくといいでしょう。

会社が求めること、期待することをクリアできていない

自分自身では、頑張って仕事をしているつもりでも、会社や上司が求めていることをクリア出来ていないと、昇給も昇格も難しくなります。「こんなに頑張って結果を出している」と自己評価していたとしても、会社や上司が求める結果とずれがあれば、いくら頑張っても評価されません。正しく評価されるためには、自分が求められている役割を正しく知ることが大切です。役割を知ろうとせず、違うところで頑張って「給料が上がらない」というのは、単なる愚痴であり、自分本位にしか見えません。

上司や周りの人との人間関係が良好じゃない

直属上司の評価が昇給・昇格の基準となります。上司とはいえ人間なので、感情に動かされることもあります。どんなに仕事が出来ても、上司との関係がぎくしゃくしていれば、認められないこともあります。仕事の能力はあなたより下でも、自分と良好な関係を築いている部下に高評価をつける可能性は十分にあります。仕事は仕事だけで評価されるものではありません。上司をはじめ、周りの人たちとの人間関係は評価に大きく影響するので、日ごろから良好な関係を築けるように、コミュニケーションをとるようにしましょう。人間関係の悩みがあるという方はこちらの記事も参考にしてみてください。「職場の人間関係が嫌で辞めたい人がラクになる5つの方法

給料が安いと悩む人のための解決策

収入の高い人と一緒に過ごす

「類は友を呼ぶ」「引き寄せの法則」などという言葉があります。これは、気が合う人が自然と集まり親しくなり、価値観が似た人を引き寄せることを言います。例えば、年収300万の人は相手も同じくらいの年収であれば、金銭感覚や価値観に大きなずれがなく、違和感なく一緒にいることが出来ます。ただ、同じくらいの年収の人と付き合っていると、違和感なく楽な反面「年収300万円の考え方」から抜け出すことが出来ません。「人を変えることは出来ない。変えられるのは自分だけ。自分が変われは相手も変わる」といいますが、これは相手がお金でも同じことが言えます。自分より収入が高い人と過ごすことで、高い人の価値観が身に付き、仕事に対する考え方や取り組み方、振る舞いや生活スタイルも変わります。自分が変化することで、必然的に自分の収入も上がっていくのです。

職域を超える

「職域」とは、現在受け持っている仕事の領域のことです。与えられた仕事はここからここまで、と決めて働いている人は、収入アップの評価を受けることは難しいでしょう。何故なら、与えられ仕事を熟すことは、最低限のルールであり、当然のことだからです。評価だけでなく、スキルも頭打ちになり、成長が止まってしまいます。職域を超えて働くことは会社や上司から評価され、あなた自身のスキルアップにもつながり、あなたの価値を上げることになるのです。

手に職をつける

あなたにしか出来ない仕事を作り、自分の価値を高めるのも給料を上げるポイントです。そのためには専門的なスキルを身につけることをお勧めします。専門スキルとは、業界に特化した知識や技術・経験のことで、いわゆる「手に職をつける」ことです。勉強し、知識や技術を学ぶだけでなく、資格を取得するといいでしょう。ただし、いくら手に職があっても、書く・話す・読む・伝える・PC・論理的思考など、基本的なスキルがなければ、それは価値を上げることにつながりません。手に職をつけることばかり重視しすぎるより、基本はしっかり押さえておくことが大切です。基本があるから、専門性が際立つのです。

交渉する

給料アップを上司に交渉するのも一つの方法です。交渉に大事なのは「タイミング」と「やる気」です。まずタイミングですが、上司から新たな仕事を任された時がチャンスです。これまでとは違う仕事を任されるということは、仕事の領域も増えるので交渉しやすいです。また、単に「給料を上げてください。」と伝えるよりも、仕事に対するやる気を見せましょう。例えば、「この会社に入って働くことが出来てとても満足出来ています。これから先もずっとこの会社で頑張りたいです。」など、働くことへの感謝とやる気を伝えましょう。「この会社」を「××さん」と上司の名前に変えるのも効果的です。その上で「仕事も増えますし、これまで以上に頑張りますので、お給料の見直しをお願い出来ないでしょうか。」と交渉しましょう。

副業をする

今、正社員であっても副業を認める企業が増えています。もし、あなたの会社が副業を容認しているのであれば、会社以外の収入を増やすことも、給料を上げる方法です。副業であれば、今の職場では今まで通りに働き、給料を貰うだけなので、これまで紹介してきた方法を試す必要もありません。手っ取り早く、簡単に収入を増やすことが出来ます。副業をはじめようと思っても、仕事が忙しくて別の職場に働きに行く時間や余裕がないという方にはクラウドソーシングなど、自宅で手軽にできる仕事が向いています。

転職を検討する

最終手段として、転職の検討もあります。ただし、給料の安さを理由に転職するのであれば、転職よりも今の環境で収入アップに取り組むことをお勧めします。何故なら、新しい職場に転職してからは、しばらくの間は給料が上がることはないからです。もちろん、転職をするからには、事前に求人情報で給料の金額を確認しているでしょう。しかし、求人情報に記載された金額の通り、給料が支払われるとは限りません。一般的に求人情報に乗せる金額は、残業や手当をつけた最大限の額を記載しているので、実際に働きだしたら以前と収入が変わらない、もしくは以前より収入が下がったというケースもあります。転職にはリスクがあることをしっかりと認識しておきましょう。

最後に

働いている人は、誰だって今より多くの収入を望むでしょう。給料の高い・低いは働く上で大きなポイントです。ただ、給料が安いからといって「ダメな仕事」と考えるのは、いささか早とちりと言えます。仕事に求める価値観は人それぞれです。収入は満足できるものでも、やりがいを感じられず、楽しめない仕事だったとしたら、生活すべてが楽しめなくなり、それこそ生活に直結します。転職の検討を含めて、仕事を選ぶのは給料だけでなく、やりがいや充実感など、精神面を重視するといいでしょう。

 

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