過労死の前兆ってどんな症状?

そんなふうに、過労死の前兆の症状が気になる方も多いのではないでしょうか。とある新入社員、高橋まつりさん(当時24歳)が過労の末に自殺をしました。これで一気に過労死のことを意識した方も多いのではないでしょうか。この方が入社していたのは、国内TOPの広告代理店、電通です。ニュースで話題になっているので、見ている方も多いかと思いますが、この方が自殺をする前に残したTwitterが話題になっています。

その一例を挙げると、

「土日も出勤しなければならないことがまた決定し、本気で死んでしまいたい」
「1日20時間とか会社にいるともはや何のために生きてるのか分からなくなって笑けてくるな」
「今から帰るんですけど、うけません?」@深夜3時55分

など、勤務時間の長さから、追い込まれて行っている様子が見て取れます。

電通の「鬼十則」が本当に鬼だった。

なぜこんなことが起こってしまったのでしょうか。そもそも電通とは単体では世界最大の広告代理店。そして4代目社長吉田秀雄によって1951年につくられた電通社員、通称「電通マン」の行動規範とも言える「鬼十則」と呼ばれる非常に有名な言葉があります。

1. 仕事は自ら創るべきで、与えられるべきでない。
2. 仕事とは、先手先手と働き掛けていくことで、受け身でやるものではない。
3. 大きな仕事と取り組め、小さな仕事はおのれを小さくする。
4. 難しい仕事を狙え、そしてこれを成し遂げるところに進歩がある。
5. 取り組んだら放すな、殺されても放すな、目的完遂までは……。
6. 周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。
7. 計画を持て、長期の計画を持っていれば、忍耐と工夫と、そして正しい努力と希望が生まれる。
8. 自信を持て、自信がないから君の仕事には、迫力も粘りも、そして厚味すらがない。
9. 頭は常に全回転、八方に気を配って、一分の隙もあってはならぬ、サービスとはそのようなものだ。
10. 摩擦を怖れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる。

社員は手帳に常にこの「鬼十則」を忍ばせて働いています。これを見れば当然、勤務時間も長くなるし、仕事に対する上司からの圧力も大きなものになるだろうと想像がつくでしょう。

過労死のもっとも大きな原因は?

これは電通に限ったことではありませんが、日本人は実は、異常なほど長時間労働です。欧米に比べると約1.5倍くらいの時間、働いていることになります。週休2日で8時間労働であれば、1週間の勤務時間は40時間になりますよね。しかし、実態としては週50時間以上働く人の割合が、半数と言われています。さらに東京は特にひどいです。東京勤務で子供がいる男性の平均帰宅時間を調べたところ、もっとも多い時間帯がなんと11時台。例えばフィンランドでは4時〜5時に帰るのがあたりまえです。そう考えると、日本の職場がいかに過酷で過労死を起こしやすい環境かがお分かりいただけると思います。

とはいえ、日本で暮らしていく以上、この労働環境は簡単には改善できませんよね。身体は無意識のうちに無理をしていて、いつ悲鳴をあげてもおかしくありません。気づいたら過労死の前兆サインが出ているなんてことも。そんないつの間にか過労死予備軍に入ってしまっている人は、ものすごい数にのぼることでしょう。

月の残業が80時間を超えたら危険!「過労死ライン」とは?

現在、行政では月の残業80時間に1つのラインを引き、これを「過労死ライン」と呼んでいます。月に80時間ということは、1日に直すと4時間。亡くなった電通の高橋さんは100時間を超える残業をしていたので、ゆうに「過労死ライン」を超えていたことになります。これから過労死の前兆サインについてご紹介していきますので、もしあなたが月の残業80時間の「過労死ライン」を超えていて、さらに以下の前兆症状が当てはまった場合、即環境を改善することを考えてください。

過労死の前兆症状と原因

過労死の原因は大きく3つに分けられます。そして現れる前兆の症状も異なります。

【1】心疾患

働き過ぎによる過労で心臓に異常が出てしまうケースです。
実際に心筋梗塞や虚血性心疾患などの心疾患が原因で過労死される方もみられます。
・急に心臓がバクバクと胸騒ぎするような感じ、しばらくすると治まる
・胸が圧迫されるような感じ
・左腕がだるくなる
・緊張や不安があると、胸がやけるような身の置き所がないような感じ
・胃の周辺から違和感が生じて、どんどん上に上がっていくような感じ
・下顎から喉に掛けて締め付けられるような感じ、奥歯がうずく

上記のような前兆症状を経験したことがある方は要注意です。

【2】脳血管疾患

長時間労働による過労が原因で、異常が出てしまう場所のもうひとつに脳があげられます。
脳内の血管に異常が出てしまう脳血管疾患。
最悪の場合、一瞬で意識を失い、そのまま過労死してしまうケースも少なくありません。
脳梗塞やくも膜下出血などが代表的な前兆症状です。
・片側の手足がしびれる
・急に力が抜けて、持ち物を落とす
・ろれつが回らない
・めまいがしてまっすぐ歩けない
・会話の内容が理解できない時がある
・細かい手作業がうまく行かなくなった
・片目が時々見えにくくなる(ぼやける感じ)、ものが二重に見える

上記のような前兆症状を経験したことがある方は要注意です。

【3】精神疾患による自殺

今回の事件がまさにこれ。特に若い方の過労死には、このケースが多いです。働きすぎ、過労によるストレスで精神を患い、結果的に自殺に至ってしまう人も過労死と認定されているケースがあります。特に最近は「職場うつ」というような言葉もあるように、仕事に対してのみうつ病の症状が出るというケースもあるようなので、注意が必要です。もし自分が「職場うつ」かな?と思ったらこちらの記事を参考にしてください。「職場うつの症状と、重症化する前に脱出する方法」。ほかにも労働時間の長さだけでなく、パワハラが引き金になることも多いです。嫌がらせを受けて辛いと悩まれている方はこちらの記事も参考になると思います。「職場で嫌がらせを受けている人が今すぐ脱する方法とは?
・体がだるく疲れやすくなった
・何をやっても楽しくない
・疲れているはずなのに眠れない
・普段から真面目・几帳面
・何に対してもやる気が出ない

この前兆症状は割と当てはまる方、多いのではないでしょうか。気づかぬうちに精神疾患を患っている可能性もあるので、注意が必要です。ほかにも長時間勤務が原因で寝不足になり、居眠り運転で事故死。このようなケースでも過労死認定されることもあります。さまざまなパターンがありますが、やはり、長時間勤務による過労が大きな引き金になっていることが多いでしょう。

もし、あなたが過酷な状況で今働いていて、上記の過労死予備軍のような前兆症状が出ていたら、絶対に何かしらのアクションを起こしてください。今回、亡くなられた高橋まつりさんがニュースになりましたが、実際にはニュースにもならずに無念を残して亡くなられた方も本当に多いはずです。

そして、今の過酷な職場環境を一番簡単に変える方法。それは転職でしょう。「転職は難しい」「今更雇ってくれるとこなんてない」そう思われる方こそ、動き出して欲しいと思っています。はっきり言って転職は難しいものではありません。まず何をすればいいのかわからないという方は、ぜひ、以下のリンクをチェックしてみてください。

 

この記事はお役に立てましたでしょうか?

よろしければ、ポチッと応援よろしくお願いします。

おすすめの記事