「まさか自分が?!」ある日、いきなり転勤の辞令が出た

もしあなたが明日、転勤を言い渡されたらどうしますか?あるいは、転勤がすでに決まっている人は、今後どう生きていく予定ですか?この記事は、転勤がもたらすメリットとデメリットをお伝えし、転勤についてじっくり考えていただくための記事です。

人間は変化を嫌う生き物

慣れ親しんだ住処を離れる。慣れ親しんだ人たちと別れる。こういった生活の大きな変化は誰しもが少なからずストレスに感じるものです。転勤を機に、退職する人もいるほどなので、多くの人がネガティブに捉えることでしょう。しかし、当然たくさんのメリットもあるのです。転勤がもたらすメリットとデメリットを知ることで、あなたの転勤が、必ずしもマイナスにはならないことを知ってほしくて、この記事を書くことを決めました。

そもそもなぜ転勤はあるのか

多くの企業が考えている転勤の目的ですが、人間関係をリセットすることで活性化、マンネリ化の解消を狙っていることが多いです。例えば長年付き合い続けてきた顧客との関係を崩して、新たな担当者をつけることで売上を伸ばすことを目的にしたり、部署内での人の入れ替わりをすることで、社内が活性化され、支店の売上向上を目的としたり。社内外どちらも現状を打破して今よりも良い状態を築きたいというのが会社としての目的です。また、新たな場所で、新たなミッションが発生した場合、近くに任せられる人がいなければ他から異動してもらうしかありません。このような目的もありえます。

転勤は断れるのか

結論から言うと、転勤は断れないと思っておいた方が良いです。転勤を言い渡される際はまず、内示として個別に発表があります。内示と辞令は別の意味に捉えられますが、実態としては同じもの。つまり、業務上の命令ということです。よっぽど会社にとって影響力のある人材であれば、辞められてしまうくらいなら転勤しないで現状維持でいこうとなるかもしれませんが、基本は従えないなら辞めてもらうしかない、というスタンスでしょう。転勤は断れるか否か、という問題に関しては、基本は断れない。ただし、よっぽど影響力のある人材であれば断れるということです。

転勤の言い渡され方

内示というのは早いところでは2ヶ月前、遅いところだと1週間前に言い渡されます。「君に期待している。だから転勤先で頑張って欲しい」「いつかまた、帰って来て欲しい」そんな甘い言葉で内示をされるかもしれませんが、それは上司のほんのわずかな優しさから。結局のところ、誰か不必要な人を1人選ばなければいけないとなって、選ばれた可能性が非常に高いです。とはいえ、急に転勤が決まれば、その瞬間は頭が真っ白ですよね。上司の話も、頭に入ってこないでしょう。

あなたはどっち?転勤の2パターン

同じ仕事で違う場所で任される

いわゆる支店異動というケースです。関東の支店で営業していた人が、地方の営業所に転勤になる。扱う商品は同じだけど、これまでとは違う土地だから、提案方法もよく売れる商品も違う。そんなギャップを感じることでしょう。一概には言えませんが、支店が都心に近づけば、予算が大きくなれば、出世が見込める転勤と言えます。しかし、地方の営業所に転勤になったり、人数が少なく営業予算も低い支店に転勤となった場合は、左遷的な扱いのケースが多いです。もちろん地方の課長ポジションが、その会社にとって出世への登竜門というケースもあります。その会社の先輩や上司のキャリアを辿って、あなたが会社からどういう扱いになっているのか、予想してみてください。

他の仕事を任される

完全に他部署への転勤が決まるケースです。どういった部署に転勤になったかによって、あなたの期待度が変わってきます。あなたの会社にとって、その部署がどんな立ち位置なのか。それにより、本当に期待されているのか、残念ながら厄介払いという扱いになってしまうのか。わかるでしょう。新規事業で会社を挙げて注力していく精鋭部隊に入るのか。窓際族が行き着くと噂されている部署に入るのか。両極端なはずです。

最近は転勤を望まない人が増えている

「転勤したくてたまらない」という人はそもそも、あまりいないと思いますが、最近は「なにがなんでも転勤はしたくない」という方が非常に増えています。女性は以前から「結婚」や「出産」のなどのライフイベントを考えると転勤できないということから、転勤の可能性のない仕事を選ぶ人も多かったですが、最近では男性も転勤のない仕事を選ぶ人も多いのが実態です。できれば転勤がしたくないのではなくて、転勤の可能性があるならこの仕事には就くことができないという考え方をする人が明らかに増えて来ていると言っていいでしょう。

地域限定社員なるものの誕生

今はご存知の方も多いでしょうが、求人業界は売手市場と言われています。売手市場というのは、買い手である採用する側の企業よりも、採用される側の人材のほうが強い立場にいるという意味です。そういった背景もあり、企業も1人でも多くの応募者を集めるために必死になっています。そこでここ数年で一気に増えてきたのが「地域限定職」という働き方です。これは一般職と業務内容は変わらないが、転居を伴う転勤がないということを約束された働き方です。当然、転勤の可能性があってもいいよ、という一般職のほうが給与は高いのですが、それでも給与が低い変わりに転勤のない生活を選ぶという人が増えているのです。

転勤は悪いことだけではない

転勤の内示が出た時には、多くの人はショックを受けるでしょう。でも、よく考えてみると意外と悪いことだけではないことに気づきます。筆者もこれまで転勤を数回経験してきましたし、転勤を経験した人に話を聞いてもそうですが、あとから振り返ると「転勤をして良かった」という人が多いです。では転勤のメリットとデメリットにはどんなことがあるのか?ここにフォーカスしてみたいと思います。

転勤のメリット

社内での評価は上がる

転勤をOKすれば、評価が上がることはあっても、下がることはありません。むしろ、普通に考えて上がると断言できます。その影響がすぐに出ることはないかもしれませんが、結局は上司も人間なので、あなたの評価に対しても、どうしても感情が入ってしまうものです。信頼が積み上がっていけば、あなたの融通もきかしやすくなりますし、結果的に出世にもつながっていくと言っていいでしょう。

嫌な上司とオサラバできる

毎日、嫌な上司と顔を合わせるのが嫌でしょうがないという方もたくさんいるでしょう。転勤をすれば当然、新たな人たちと顔を合わせるようになります。これまでの嫌な上司や先輩、同僚と顔を合わせずに済むというのは嬉しいと思う人も多いのではないでしょうか。

普通に生活していれば一生住むこともなかったであろう土地に住める

特に地方への転勤となった場合、旅行ですら行ったことのない土地に、いきなり住むことになるわけです。普通に生活していれば、まず住むどころか足を踏み入れる機会すらなかったようなところに住むというのは、考え方によっては非常に貴重な体験をしているともとれないでしょうか。例えば新たな土地で、結婚相手が見つかったり、一生の友人ができる可能性もあるわけです。長い人生において貴重な体験ができると考えると、転勤もそこまで悪くないと思えるのではないでしょうか。

新たな文化に触れられる

これまで食べたこともなかった郷土料理、ご当地グルメ、物産品、観光地に触れることができるということも、1つの大きなメリットになるのではないでしょうか。旅行ではなく、住むことで初めて見えてくるその土地の魅力に気づけたら、転勤してきてよかったなと思えるでしょう。住めば都という言葉があるくらいですから、どこに行っても良いなと思えるところは少なからずあるはずです。

昇格・昇級の可能性がある

確実に言えることではありませんが、転勤をするたびに昇級昇格に近づいていくという考え方をする会社は実際非常に多いです。1箇所の支店でしか経験がない人と複数の支店で経験がある人であれば、どちらかを選出しなければいけないとなれば、当然後者が選ばれます。すぐには実現できなかったとしても、昇格・昇級に近づいている可能性が高いということは間違いないでしょう。

確実に成長する

その転勤が必ずしもあなたにとって正解だったかは断言できませんが、間違いなく断言できるのは「転勤により成長する」ということです。新たな地で、これまでの経験を活かしながらも、新たな人間関係を構築していく。そこには苦労もあるでしょうが、間違いなく成長につながります。この成長が結果的に昇級・昇格につながることもあるでしょう。転勤=成長のチャンスをもらえたと思うと、少しは前向きになれるのではないでしょうか。

転勤のデメリット

家族や友人と離れる

転勤により、これまで慣れ親しんだ居場所を離れるということは、近くの友人と離れることになります。またもし結婚していて、子供もいるとなった場合、単身赴任を強いられる場合もあるでしょう。仮に家族が付いてきてくれたとしても、よっぽどゆかりのある地域への転勤でない限り、家族には多少なりともストレスがかかります。もちろんご自身のストレスが一番大きいでしょうが、家族にもストレスがかかってしまうというのは転勤の大きなデメリットとなります。

費用がかかる

引っ越し費用、車が必要な地域に引っ越したら購入費用、新たに必要となった家具の購入費用などなど。転居に伴う出費は意外と大きなものになります。もちろん会社都合となるので、費用を会社が負担するというケースもありえますが、いずれにしても転居に伴う出費のすべてをまかなってもらえるのは、ほぼ不可能でしょう。

知らない土地だから不安

いきなり慣れ親しんだ土地を離れて、新しい場所で生活を始めるとなると、やはり不安になるでしょう。美味しいお店はどこにあるのか、買い物はどこに行けば良いのか。このように何がどこにあるのか、まったくわからない状態のはずです。これまで通った馴染みのお店とも離れなくてはいけないということもストレスではないでしょうか。

人間関係をイチから築く必要がある

転勤先のオフィスでの人間関係は、まさに転職した時と大きく変わらないほど一変するでしょう。そのため、上司との信頼関係の構築や、先輩への気配り、他の社員への自己紹介、信頼のおける同僚を見つけるなど、これまで気づいてきた人間関係がゼロにリセットされるようなものです。当然、体力も使うでしょうし、気が合わなかったらどうしようという不安な気持ちにもなるでしょう。

手続きが面倒

転勤をするうえで会社での手続きもそれなりにあるでしょうが、何よりも手間なのがプライベートでの手続きです。免許の書き換え、住民票、転出・転入届け、電気、ガス、水道の開通、その他郵便物の配送先変更など、考えただけでも、ものすごい数の手続きが必要になります。引っ越し後、ひと段落着くまでは手続きの連続だと思っておいた方が良いでしょう。

転勤を理由に退職する人も多い

このように、転勤にはメリット、デメリットがあることをお分かりいただけたかと思います。私はこれまでたくさんの転職成功者に話を伺ってきましたが、その中には転勤の内示が出て、どうしても引越しをしたくなかったから、転職を決意したという方にも、たくさん出会ってきました。人によってはそれだけ大きな決断をするきっかけになるほど、転勤は人生において大きなインパクトを与えるものです。そして、定年まで勤め上げる人が少ないこのご時世、転勤を転職のタイミングの1つと捉えるのも、ある意味正しい考え方なのかもしれません。結果的に転勤することを選んだとしても、転職を選んだとしても、どちらが正解ということではありません。あなたにとってこの記事が、今一度ご自身の会社やワークライフを見つめ直し、転勤してまでいつづける価値のある会社なのかを考えるきっかけにしていただければ幸いです。

この記事はお役に立てましたでしょうか?

よろしければ、ポチッと応援よろしくお願いします。

おすすめの記事